2017年10月31日火曜日

めぐみ館通信 2017年10月28日 第85号

めぐみ館のテーマは… 「PIZZA」

  ~従来の生地を生かし、新しく焼き上げるピザ。色とりどりの個性豊かなトッピング~

 世代交代と時となり、3年生からバトンを受け継いだ2年生は、これからのどんなめぐみ館を築いていきたいのか、ミーティングで話し合いを重ねました。話し合いは、和やかな雰囲気で進められています。めぐみ館のテーマ「PIZZA」について、新ブロック長のSさんが、のぞみ寮の全体礼拝の中でお話をしてくれました。(お話は、のぞみ通信 10月号に掲載されています。)

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~まずは、PIZZA作りから~

 生地からPIZZA作りがスタート。にぎやかに手際よく進められました。2年生全員でまずは、実食。共に作り、食べる。熱々のPIZZAを食べながら、テーマへの思いが一段と深まった時・・・次回は、1年生、3年生へもPIZZAを食べてもらうことも計画中の2年生です。

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 テーマ“PIZZA”に込められた2年生の願いが、どのような形で進められ深められていくか楽しみです。世代交代をし、それぞれの役割を担う姿は頼もしい限りです。伝える難しさにも直面しながら、先輩たちの大きさをあらためて感じています。失敗を恐れずに、一つ一つの課題に誠実に向き合い、居心地のよいめぐみ館作りが進められていくことができるようにサポートしていきたいと思っています。(小菅)

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礼拝のお話

「幸せを考える~父との討論の時間から~」  1年 K.Y
 私は、父といろんなことについて討論することがあります。父との討論の時間がとても好きです。最近では、夏休み中、大分の祖母の家に行く車の中での討論会が行われました。
 その日の議題は「動物園の動物と野生の動物は、どちらが幸せか?」というものでした。父が“動物園の動物側”、私が“野生の動物側”に立って討論がスタートしました。
 私がすかさず、「野生の動物は、動物園の動物と違って家族とずっと一緒に居られるし、伸び伸びと暮らせる。それこそが動物の本当の生き方だし、幸せなのではないか!」と言うと、父は「野生の世界は厳しいから、生きることは難しい。動物園の動物は、えさも十分にもらえる。飼育員さんとも家族のような関係になれるのではないか!」と反論してきました。こんな感じでたくさんの意見を次々に出していくのですが、結局どっちもどっちという結論になってしまい、どちらが幸せか分かりませんでした。
 ですが、幸せというのは、その人自身にしか分からないことだし、その人が思うことです。また、つらいことがあったり、ひどい状況におかれていたとしても、人生を最大限楽しもうと思う気持ちを持てば、幸せをつかむことができるのではないでしょうか。
 私は、いつも少しうまくいかないことがあるとネガティブになり落ち込むという悪循環に陥ってしまいます。これからは、今置かれて居る場所に文句を言うのではなく、そこでどれだけ楽しむことができるかを、しっかり考えながら日々を過ごしていきたいと思います。
 「動物園の動物と野生の動物は、どちらが幸せか?」この答えはあなた次第なのではないでしょうか・・・。

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 1年生の初めての礼拝のお話の掲載が終わりました。すでに、2回目の礼拝のお話も順番に回っています。学校、寮生活を通して、自分と向き合い、仲間の存在を感じたことで、お話がどんな風に語られていくのかとても楽しみです。

 

 

 

 

 

1028_me12~3期定期テストを終えて~
 テスト期間中の集中力はすごいです。館内は、普段の自習時間を上回る静けさです。「家にいたら、机に向かうことは、あんまりなかった」「友達と一緒だと、なんだかやりたくなってしまう。」とぽつりとつぶやいていく1年生がいました。春より確実に学ぶことへの意欲が向上している感じるテスト期間でした。(小菅)

 

 

 

 

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2017年10月23日月曜日

大望館通信 2017年10月22日 第256号

< 修養会 >
 10月4日〜6日にかけて各学年『修養会』に行ってまいりました。帰ってきたときの大望生から、「全てを出し切った」「自分の中の何かが変わった」など非常に充実した内容であったとの声が多かったです。今回は、修養会を終えての大望生の感想をご紹介します。(山﨑)
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2017年10月16日月曜日

大望館通信 2017年10月15日 第255号

<世代交代>

  10月に入り、各委員会の世代交代が進んでいます。世代交代に伴って、旧運営委員会最後の大仕事があります。それは『引き継ぎ』です。新運営委員会が良いスタートをきるためには、この『引き継ぎ』が重要です。旧運営委員会の生徒が仕事を教えている姿は、鬼気迫るものがありました。また、新運営委員会の生徒も真剣な眼差しを向けて学んでいます。新運営委員会が、これからどんなのぞみ寮・大望館を築き上げていくのかとても楽しみです。(山﨑)

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< これがたいぼうくおりてぃー >

大望館も新体制になり、テーマが変わります。

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『 Story of 大望 〜 これがたいぼうくおりてぃー 〜 』

 約1週間に渡りミーティング重ねた中で「平和」「切り替え」「メインになりたい」「脇役でいい」「みんなが仲良く・帰ってきたい寮」など、多くの意見が出ました。そんな中、寮生の一人が「一人一人の物語があっていいんじゃない」と言いました。その言葉がきっかけで、新体制のテーマが決まりました。このテーマを新たな大望館の歴史として刻み、日々の成長につなげていきたいです。(山﨑)

 

 

 

 

1015_ta07< 10月の終わりは… >
 9月〜10月にかけて寮生は、慌ただしい日々をおくりました。創立50周年記念式典、世代交代、修養会。そして最後は、定期テストで締めくくります。修養会が終わり、息をつく間も無く、テストモードに切り替えなければなりません。1年生には、気持ちをうまく切り替えられない様子が見受けられます。なんとか頑張って欲しいです。2・3年生は、既に勉強モードに入っています。机に向かって黙々と勉強する姿は、「さすが」の一言です。私も夜食などで、寮生のサポートをしていきます。(山﨑)

 

 

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2017年10月10日火曜日

大望館通信 2017年10月10日 第254号

<白熱の選挙>

 9月3日(日)大望館にてブロック長・副ブロック長選挙を行いました。特に副ブロック長の候補者数は4人。例年には見られない白熱した選挙になりました。今週ののぞみ寮第41号で取り上げていただいたように、今年の選挙は推薦責任者を立て、候補者、推薦者の双方に演説してもらい、その後投票を行う方法をとりました。そして、今回の選挙で、驚いたことがありました。それは推薦責任者のうち3人が上級生、そしてそのうちの2人が3年生だったことです。

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 候補者O君に「なぜ3年生の彼にお願いしたんだい?」と尋ねました。するとO君は「僕の推薦責任者にMさん以外考えられません。Mさんは僕に『俺に任せておけ』と言ってくれました。僕の1番信頼している先輩のその言葉に全てをかけます!」と自信に満ち溢れた表情で答えました。当日、2人の絆が生んだ最高の演説を披露してくれました。
 また、候補者K君のやり取りを目にしました。K君は推薦責任者を3年生H君にお願いをしていました。そして3年生H君はK君にこう言いました。「お前の副ブロック長になりたいという熱意と本気をこの紙に書いてこい。」K君は文章を書くことがとても苦手です。そんな彼が、何度も何度も文章を書いては書き直し、1枚の紙に向かって、葛藤している姿はとても印象に残りました。そして、選挙当日。その3年生は推薦責任者として演説を行っていました。

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 候補者Y君とS君は、選挙前日まで選挙に出るか出ないか葛藤していました。選ばれなかった時の恐怖、周りの人は自分のことをどう思っているんだろうか、1年生同士で感じる、ピリピリとした雰囲気。「この選挙がきっかけでお互いの仲が悪くなってしまったらどうしよう」選挙の日が近づくにつれ、様々な不安が大きくなるなる中、選挙当日を迎えました。演説では、何か吹っ切れた様子で、堂々と演説をしていました。

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 今回の選挙にテーマをつけるのであれば『責任感』です。自分の責任を持って推薦者に演説を依頼する。また、依頼された推薦者は、候補者のために「下手な演説は出来ない」と責任をもって取り組む。この緊張感が生徒たちの葛藤を生みだし、かつてない盛り上がりをみせました。この経験が様々な場面で生きることに期待しています。(山﨑)

 



2017年10月9日月曜日

今週ののぞみ寮 第44号

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 のぞみ寮の世代交代、引き継ぎ式が10月2日(月)の全体礼拝後執り行われました。新旧の各委員達が全員みんなの前に立って挨拶をし、新旧で堅い握手を交わし、大きな拍手に包まれました。旧委員達には「ありがとう」の意を込めて、新委員達には「これからよろしく」の意を込めての大きな・大きな拍手。自然とわき起こる拍手に、なんだかぐっと胸に来るものがありました。

 そして、新旧の挨拶・握手の後に旧ブロック長のSさんから「こんな弱い私がブロック長としてやってくることができました。振り返ってみるとそこにはいつもみんなの支えがありました。みんなの支えの中にはいつも愛があふれていました。のぞみ寮は、気づけばそこに愛がある、そんな場所です。私たち旧委員達を支えてくれたみんなにありがとう。そして、新委員のみなさん、これからがんばってください!」とのメッセージがありました。Sさんのメッセージにもぐっとくるものがありました。

 のぞみ寮の旧委員達、素敵な土台をつくってくれたなぁと彼らの姿を通して改めて痛感させられました。そんな先輩達の背中をみて過ごしてきた新委員達。彼らが今度はその土台の上にどんな「素敵」を創り上げていってくれるのか、楽しみでなりません!

 引き継ぎ式の締めくくりはのぞみ寮らしく、東寮長によるお祈りでした。仲間と共に心を合わせて祈ること、その幸せや喜びも改めて感じることの出来たひとときとなりました。幸せです。

 

 

 

 

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 9月30日(土)は敬和学園創立50周年記念式典が中央区のりゅーとぴあにて執り行われました。朝8:30、のぞみ寮生全員が4台の観光バスに乗り込み、出発しました。時間にしっかり余裕を持って集合するあたり、さすがのぞみ寮生です!!

 式典は3部構成で、1部はもちろん礼拝。一堂に集った本当に多くの人達と共に祈り、聖書を読み、小西校長のお話に耳を傾け、賛美をしました。素敵な礼拝であったことは言うまでもありません。

 2部は記念講演会。医師で言語学者で詩人の山浦玄嗣先生のお話でした。先生のお話をしっかり自分の中にとどめておきたいと、必死にメモを取りながらお話に食いつくように聞いている寮生達がいました。「本当に面白いお話だった。」「このメモ、宝物だわ!」「先生の本、買おうと思う。」など、帰寮してからも先生の講演についての話題は尽きず。山浦先生とも、先生とのお話とも、強烈な興味を持って話を聞ける自分とも……2部だけでもたくさんの素晴らしい出会いを与えられたんだなぁと感じさせられました。

 3部は記念演奏会。国内外で活躍されている敬和の先輩達による演奏会。心打たれないわけはありません。あこがれる人たちとの出会いをまた一つ与えられたようでした。

 敬和学園創立50周年という節目の時に敬和学園の生徒であれたことに「喜びだね~。」と笑顔で語るのぞみ寮生。本当にそうだね!と大きく相づちを打つ私がいました。

 

 

 

 

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 10月4日(水)~6(金)までの2泊3日、全校修養会でした。前日の夜、寮務室にいた私はあまりの館内の静かさにびっくり。「誰もいないみたいじゃん!どうしたの!?」と事務室でくつろぐ数人に声をかけると「みんな明日からの修養会の準備に必死なんだよ。」とケタケタ笑って応えていました。「あなたたちは?」「私たちは準備終わった組。」と余裕の表情。家で暮らしていればお父さんやお母さんにちょっとは手伝ってもらえたかもしれない準備も、寮生は自分で何もかもやります。すごいなぁと思います。

 荷物のパッキングにも個性があふれています。「え!?労作するんだよ!?雨降るかもだよ!?寒いかもだよ!?そろってる?大丈夫?」とうるさく言ってしまうほど、超!コンパクトに収めている人達(当然、必要な物は入っているのだそうです。)や、「ねぇ、1週間くらい海外にでも行くの?笑」と突っ込みたくなるほど大荷物の人達。でも中には「先生!大きいのはカバンだけ!中身はコンパクトなんだよ!!」と本当にガラガラのスーツケースを開けて見せてくれる人も。。。修養会前夜の点呼では「荷物」というトピックだけで各部屋で話が山盛りでした。笑。

 当日朝、1年生は先輩達より一足早くに出発です。「忘れ物ない?長靴もった?」なんて互いに声を掛け合いながら出発していく様子に、4月のオリキャン出発時には見ることが出来なかったコミュニケーションやチームワークがあり、送り出していた私は密かに嬉しくて、また帰ってきたときの成長を期待し、一人でワクワクしてしまいました。「行ってきま~す!」とバスの窓を開けて元気に出発していった1年生たちでした。

 2・3年生はいつもの時間通りに出発していました。さすがに先輩!忘れ物などの不安なんて一切ない、安定の出発でした!(と思います。笑)

 1年生は津南町でのキャンプ、2年生はグループ別で動きます。新潟市内から、遠い所では長野・共働学舎や十日町・湯沢などへも出かけていきました。3年生は志賀高原へ。たくさんの出会いを得て帰ってくるみんなの姿を楽しみに送り出しました。

 6日の帰寮後、「クタクタ~!!」と言いながらも夕食をいっぱい食べるみんなの様子や、どろどろになった長靴を館の表できれいに洗っている姿、「こんなことしたんだよ!」とニコニコと報告してくれる話から、充実したものであったこと、たっぷり自分探しをしてきたことを知り嬉しくなりました。週末は3連休。ゆっくり休んで、10日からまた学校生活、たっぷり楽しんで下さい!