2016年11月30日水曜日

光風館通信 2016年11月27日 第483号

< 光風館スポーツ大会〜目隠しバスケ・ハンドボール〜 >

 11月11日(金)光風館スポーツ大会〜目隠しバスケ・ハンドボール〜を開催しました。いつもやっているバスケ大会とは、少し違う“目隠しバスケ”。選手にとってはボールもバスケリングも見えなくて難しいけど、試合中にいろんなところで予期せぬことが起こり、観客は笑い転げてしまう競技です。選手全員がハチマキで目隠しをしているため、観戦している人がボールのところまで走って手を叩いて「ボール、こっち、こっち!あと3歩前へ!」と声を上げて、選手を誘導していきます。しかし、その声がするほうに全員が集まることはなく、誰かが壁に沿ってゆっくり歩いていたり、足下にボールがあるとわかって誰かとボールを取り合っていたりします。バスケリングにボールが入ることは滅多にありませんが、K.K君(2年)が放ったボールは奇跡的にバスケリングへ吸い込まれました。体育館では歓声が起こりましたが、選手は目隠しをしているので何が起こったのか、わかりません。そのまま試合が終わり、2-0でK君のチームが勝ったと思いきや、彼が放ったボールは自分のチームのバスケリングだったのです。つまり、奇跡的なシュートはオウンゴールで相手の得点になっていました。このように奇跡が起こり、笑いが生まれる競技こそ“目隠しバスケ”なのです。

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 その後、光風館で初開催となる“ハンドボール”を行いました。ハンドボール経験者であるK.K君(2年)とS.S君(1年)のレクチャーを受け、すぐに試合を開始しました。基本的なルールしか教えてもらっていないのに、すぐに慣れてバリバリ動き、スピード感ある攻防戦を繰り広げ、盛り上がりました。

1127_ko04 “ゴールキーパーは身体を張って止めなくちゃいけないから、ケガしやすい”と聞いたので、試合開始直前に私が「ゴールキーパーをする人をじゃんけんで決めよう!」とチームメイトに持ちかけました。しかし、結果は一発で決まり、みんなはパーを出し、私ひとりだけグー。しかも、次の試合直前にじゃんけんしても、結果はなぜか同じに……。そして、さらに次の試合直前にY.N君(2年)が「自由さん、またグー出してゴールキーパーしてくださいよ〜。」と言ってきたので、私は「えっ?(……これはそういうフリだな?よし!)イヤ、絶対にグー出さない!俺は絶対にグー出さないからな!絶対だぞ!」とフリに応えたリアクションをしてグーを出したのに、結果はなぜかあいこ……。それもまた笑いが生まれた瞬間なのでした。(片岡)

 

 

 

 

< 礼拝のお話 >

「超進化 光風生!!」      I.K(2年)新潟県柏崎市出身
 みなさんは「デジモンアドベンチャー」というアニメをご存知でしょうか?デジモンアドベンチャーは1999年3月から2000年3月までの一年間フジテレビにて放送されました。ストーリーは、デジタルワールドという仮想世界と現実世界の東京とを巧みにリンクさせ、突如として放り出された異世界の中を主役の子供たちが“デジモン”と呼ばれるデジタルモンスターや仲間との関わりの中で「自分らしさ」を見つけながら成長し、共に生き抜くという子供たちの成長を描いたストーリーです。私はこのアニメを長期休みによく観ます。小さい時はデジモンのキャラクター達がかっこよくて観ていましたが、何度か観ていくうちにこのアニメのメインはモンスターではなく、子供たちの成長だと気付きました。主役の子供たちは8人いて、それぞれの足りないところや弱いところがあり、それを冒険を通して自分の特性・長所にして人として強くなっていきます。主役の子供たちには、それぞれ深刻な悩みがあります。例えば、離婚した父親の仕事が忙しく他人に頼ることが出来ない子供だったり、母親に習い事を押しつけられ自分のやりたいことが出来ない子供だったり、8人それぞれが深刻な問題を抱えています。しかし、成長するにつれて自分の悩みに対しても逃げず踏み出すことが出来た彼らは、自分の悩みなど問題が自分たちの弱いところだと気付くことが出来ました。成長した彼らは自分の強くなったところをお互い理解し合い、自分だけの力にせず他者のためにも発揮することが出来ました。
 寮生活も、この8人の冒険に似ていることがあるのではないでしょうか?みなさんも何かしらの悩み・問題を抱えていると思います。それらの悩み・問題をすぐに他人のせいにしていませんか?みなさんは自分の長所、つまり「自分らしさ」を理解し、発揮出来ているでしょうか?逆に、みなさんは寮生みんなの特徴・特性を理解出来ているでしょうか?
 寮生活は自分自身を成長させる場でありながら、仲間同士で成長する場でもあります。デジモンアドベンチャーの8人の子供たちや昨日のA君のお話のように、自分の弱さを知ることが出来れば、よりよい寮生活が送れると思います。また、自分の長所を様々な機会で他者のために発揮し、みんなの長所・特性を理解し合うことが出来れば、よりよい光風館を築くことが出来ると思います。
 一年生はこれから寮クリスマス準備で力を合わせることが多々あると思います。みんなで作り上げるためには、それぞれのことを理解出来ないといけません。二年生は世代交代しました。個々の部分で悩むことが増えてきたと思います。8人の子供たちのように自分で向き合うことが大事になると思います。8人の子供たちの冒険のように、私達の寮生活もよりよいものにしていきましょう。