2016年10月13日木曜日

みぎわ館通信 2016年10月11日 第248号

修養会、無事に行ってきました!
 9月28日(水)から30日(金)の2泊3日、生徒達は修養会に行ってきました。1日目と2日目は雨というちょっと残念な天候でしたが、どの学年も充実した3日間を過ごせたようでした。
 1年生にとっては初めての修養会。楽しみ半分、不安半分といった気持ちで参加した生徒もいたのではないでしょうか。私も1年生の修養会に参加してきました。「1年生はこの修養会でどんな姿を見せてくれるかな。」と、楽しみな気持ちと、「みんな3日間頑張れるかな。」と、心配な気持ちがありましたが、心配は必要なかったようです!みんな体調崩すことなく3日間参加できました!1日目から雨が降っていたため、食事以外の外のプログラムはすべて体育館でのプログラムになったにもかかわらず、与えられた環境で、与えられた内容で、クラスの仲間と楽しく協力して過ごす姿が見られました。
 1年生は朝と晩御飯を自分たちで作るというミッションがありました。火おこしをし、飯ごうでご飯を炊き、食材を切って調理するまですべて自分たちの手で行いました。「どうしよう、まだカレー出来ないよ~。」と言っていたり、「お米、硬い!」と言っていたり……。「大丈夫かな~??」と思っていましたが、回数を重ねるごとに仲間同士のコミュニケーションも増え、手際が良くなっていったように感じました。お米が硬い!と言っていたグループも2日目はふっくらとしたご飯が炊けて、「やった!成功!」とみんなで喜んでいました。たった3日間という期間の中でも確実に何かしら一人ひとりの中に変化が起きたのではないでしょうか。
1011_mi01 1年生は修養会でどんなことを感じたのでしょうか。同じクラスでも普段あまり話をすることがない仲間と会話できたり、帰りたいという気持ちに負けそうになりながらも3日間を過ごすことができたり。一人ひとりがどんなに小さな事でもいい、自分自身のわずかな成長に気付いてくれたらいいなあと思いました。
 私自身、今回修養会に参加して寮生の新しい一面を沢山見ることができ、とても嬉しい気持ちになりました。寮で見せる表情とクラスで見せる表情は違って見えましたし、クラスの中で学年の中で役割を担い大きな働きをしてくれた生徒が何人もいました。こんなパワーを持っていたんだ!と、驚くことがたくさんあった3日間でした。

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 さて、2年生は70㎞を3日間かけて歩くということにチャレンジしました。「どうだった?」と聞くと、「疲れた~、でもなんか楽しかった。」と疲れた表情の中にも達成感が見えました。先頭でゴールをした生徒もいれば、ゆっくり自分のペースで歩いた生徒もいたようです。友達と手を繋いで励まし合いながら歩いた生徒もいれば、もうダメだと諦めかけていた仲間を必死に支えてゴールした生徒もいたようです。一人ひとりが色んなペースで歩いてきたんだなあと思いました。それと同時に、人生ってこういうものなのかも……と、私自身考えさせられました。
 一生懸命突っ走る時もあれば、ゆっくり歩きたくなる時もある。誰かに支えられないと進んでいけない時もあれば、誰かを支えてあげる立場になる時もある。2年生のこれからの敬和生活もその先の人生も、歩く修養会のように色々なペースで一人ひとりが歩んでいってくれたらいいなあと思いました。
 3年生は富山県にある立山町というところに出かけました。残念ながら、2日目に予定していた山登りは悪天候のために中止となりましたが、3日目は最高の天気になったため素晴らしい景色が見れたようです。また、学習会はじっくり考えさせられる内容が盛りだくさんだったようです。ある生徒が「ほんっっとうに良かった。勉強になりました。」と一言感想を言ってくれました。その子は沖縄で起きている現状について学習してきたそうです。「平和というキーワードを深く心に刻み込んでこれた。」と話してくれました。また、ある生徒は夕礼拝で感想を話してくれました。

 私は1日目、平和について海外青年協力隊・幼児教育隊員としてシリアやヨルダンで活動した方からお話を聞きました。話を聞くまでの私がシリア人に対して抱いていたイメージは「怖い・乱暴」でした。ニュースなどで流れる情報を見て、そういう人も多いのではないでしょうか。しかし、シリア人は明るくて陽気で、招き好きで踊り好きだそうです。困ったところといえば「自己主張が強く謝らない」ことぐらいだそうです。私はいかに遠く離れている相手の立場になって考えていなかったか、ということに気づかされました。シリア人に申し訳なく思いました。日本人が一括に「怖い」と言われたら嫌ですよね。色々な視点から考えること、このことをしっかり心に留めておこうと思いました。~3年A.E~

  本当に見つめるべきことは何か、本当に知っておくべきこととは。私たちのまわりにある情報を鵜呑みにするのではなく、自分自身で必要な情報を選択し、考えていく力って大事だなと感じました。(小林)

 

 

 

礼拝のお話

☆9月から一年生も礼拝のお話をするようになりました!司会もやっています!2・3年生のお話だけでなく、今後は1年生のお話も載せていこうと思っています。どうぞお楽しみに!

 

 ~命を頂く大切さ、食べる前には頂きます~   1年 H.A 
 今日は私の大好きな「食」についてお話したいと思います。
 小学校3年生の時の担任の先生は、怒るとすごく怖い先生でした。授業中はみんな足が震えていたり、怒られた子は必ず泣いたりしていました。そんな先生は、ご飯を食べ残すことは許さないという人でクラス目標は「給食食べ残しゼロ」、残す子は昼休みが終わるまで頑張って食べていました。幸運にも私は食べることが好きだったので男子に混ざっておかわりじゃんけんをしていました。そして1年間、3年3組のクラス目標「食べ残しゼロ」は守られたのです。
 今でも食べることが大好きなので給食委員になりました。自主的に毎日ランチメニューとランチの絵を描いています。ランチを食べる時には、同じ給食委員の友だちと「命を頂く大切さ、食べる前には頂きます。」と言ってから食べ始めます。命を頂くことに感謝しなければいけないと思うからです。食べ終わると、「手を合わせてください、ご一緒に、ごちそう様でした。」と言います。みなさんは、「頂きます」や「ごちそう様でした」を言っているでしょうか。もし、自分が食べる側でなく食べられる側だったら。家族と離れて知らないところに連れていかれ、さばかれ、料理にされられ、「いらな~い。」と、ポイッと簡単に捨てられてしまったら、悲しいですよね。そこまで考えなくても、命を頂くことを理解して欲しいと思います。ご飯を作ってくださる方、ご飯代を出してくれている親、今ここに居られることに感謝しましょう。

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