2016年5月9日月曜日

大望館通信 2016年5月8日 第246号

<寮祭を振り返り>
 寮祭、そしてGWまでの期間お疲れ様でした。寮祭は天候の関係で友愛館での食事会となってしまいましたが、各運営委員を中心に準備を進めてくれて、食事会、お楽しみ会、礼拝とスムーズな進行で素晴らしい時間を過ごせたのではないでしょうか。
0508_ta01 大望館の出し物はもう毎年恒例になっている、一発芸からのダンスという流れでした。他の館はストーリーのある劇をやるのに対し、大望館だけはストーリーがあると見せかけての全員の前で一発芸をするという、ある意味むちゃくちゃな出し物となっています。毎年1年生はわけもわからないまま、2年生の言われるままに一発芸の練習をし、恥ずかしくて何となく嫌だなと思いながらも本番に望みます。するとどうでしょうか。思いのほかウケてしまうのです。嫌だと思いながらも全力で披露した一発芸が、あの空間ではウケるのです。『あいつもやったんだから俺もやってやる。』そんな心の声が聞こえてきそうなみんなの姿に、見ている人は拍手を送りたくなるのです。
 今の2,3年生も同じような流れの出し物をしましたが、毎年恒例になるのには理由があるのだと思います。49回生は準備期間を含めたこの寮祭で何を思ったでしょうか。一発芸、そしてダンスをさせた先輩の意図を読むことが出来たでしょうか。本当に慌ただしい1カ月が過ぎましたが、これからが敬和生活の本番です。たくさんの悩みや不安を感じることもあると思いますが、みんなの横にはあの寮祭を共に乗り切った仲間がいます。寮祭を成功に導いた頼れる先輩たちもいます。そして何より、あの場所で一発芸をした自分を信じてください。ここで出会った仲間とこの経験を大切に、これからも生活していきましょう。

 

 

 

<さすが先輩>
 今年の寮祭は直前に思いもよらぬ事態が起きました。この時期にインフルエンザが流行っているのです。今の時点で大望館からは7名の感染者が出てしまいました。寮祭当日にも1年生の中から4名の感染者が出てしまい、残念ながら寮祭に参加できませんでした。この緊急事態の中、一肌脱いだのが頼れる先輩達でした。1年生の出し物のピンチにかけつけてくれたこの先輩達は、本番当日の朝5時に起きて、ダンスを練習したそうです。そして、本番ではちょっと持っていき過ぎとも見えるような素晴らしいダンスを披露し、会場を沸かせていましたね。1年生のピンチにあくまで急遽体を張ってくれたようですが、最初から出し物に出たかった人がいたとかいないとか……。とにかくこの先輩達に助けられて今年も大成功で終えた寮祭。1年生にもこの先輩達の行動は頼もしく映ったのではないでしょうか。やっぱり大望館ていいなぁと思った一幕でした。(堀越)

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<卵パーティー>
0508_ta03 先日、2年生のS.N君の保護者の方から素晴らしく新鮮で高級な卵を大量に頂きました。そしてプロ級の料理の腕前を持つ光風館担任の片岡先生に“特製出汁巻卵”を、私が“愛情たっぷりゆで卵”を作りみんなに振るまいました。途中で2代目焼き名人の異名を持つN.J君も出汁巻卵を作っていました。味のわかる(?)大望生はみんな「うまいうまい」と舌鼓を打っていました。
 食事を通してみんなと交流することはとても大切です。毎日の友愛館での食事もそうですが、このような差し入れをみんなで頂くというのも、いつもとは違う特別な空間になります。食べるだけではなく、実際に調理もしながらみんなで頂くのは、笑顔が溢れた楽しい時間になります。
 今までも通信には載せることができませんでしたが、多くの保護者の方からたくさんの差し入れを頂いていました。すべて大望館でおいしく頂いております。本当に感謝です。ありがとうございました。(堀越)

 

 

 

<礼拝のお話し>

「自分を好きになる」     S.R (3年)新潟県上越市
 皆さんの中で自分の事が好きだと言える人はいますか。私はというと、自分の事が大好きです。しかし、昔からそう思っていたわけではなく、自分が大嫌いだったという時間の方が長いです。その時は顔も行動も性格も何もかもが嫌でした。常に自分の悪口を言われていると思い込んでいたこともありました。おまけに周りに迷惑をかけ、親に迷惑をかけ、嫌なことからは目を背けて逃げるし、今の自分ではダメな事を気づいてはいても、変わろうと行動したことはありませんでした。そんな自分を当然好きになることはできませんでした。しかし、このままではいけないと思って、本気で変わろうと行動をしました。その中で一番大きかったのが、多分敬和に入学する事でした。
 敬和に入学してからは、色々と変わっていきました。その中で一番大きな変化が、自分を好きになったことです。ここにいて、変わってく自分をだんだんと好きになっていったわけではありません。生まれてからずっと自分が嫌いだった私なので、敬和に入学しただけでは変わりませんでした。
 では何があったかというと、人に好かれるようになりたいと思ったことが始まりだったと思います。何をすればそうなるのか、と考えた先にたどり着いたのが、自分に自信を持つことでした。なんでそうなったのかはあまり覚えていません。多分好かれやすい人をみていたら、まわりにそんなに気を使わずに、自分を持っている人が多いなと思って、そうなる為には自分に自信をつけなければ、みたいな感じだったと思います。
 自信をつけるためにはどうすればいいのかと考えたところ、最終的にたどり着いたのが、自分を好きになる事でした。他人を好きになる前に、自分を好きになろうと思ったのがきっかけでした。それからは、自分を好きになるにはということをずっと考えるようになりました。自分の良い所を探していたこともあったし、自分が好きだと言い聞かせたこともありました。でもどれも自分を好きになる為の劇的な変化は現れてくれませんでした。しかしその変化のヒントは今まで気にしていた、自分の嫌いな所にあるということに気が付きました。それは、嫌いな所を自分が認めることです。自分の嫌いな所から目をそらすのではなく、認めてあげる。嫌いな所は他人に認めてもらわなくても自分くらいは認めてあげよう、と思いました。するとすごく気が楽になったように感じました。
 自分くらい自分で好きになれよ。そんな結論が出ました。人に好かれたいと言う事の自分なりの答えでした。多分それからはすごく明るくなったと思います。自分を出すようにもなったと思います。しかしまだ自分でも認められない部分も沢山あります。しかしその様な部分をしっかりと受け止める事も大切なことだと思います。
 私は自分を好きになると言う事で自分の嫌な所を認めていこうと思いました。多分誰しも自分の嫌な面、認めたくない面、直したい面があると思います。その様な事を改善するのは人それぞれの方法があると思います。それを見つけて前に進んでいってください。きっと良い自分に出会えると思います。