2016年5月30日月曜日

みぎわ館通信 2016年5月15日 第239号

ゴールデンウィーク

 学校の正門横の畑一面に咲いていたい菜の花が散り、春の終わりを感じるとともに次の季節がやって来るのだと思うと、なんだかわくわくした気持ちになってきます。ゴールデンウィークが明けて一週間が経ちました。ゴールデンウィーク中は久しぶりに家族との時間を過ごし、心と身体をゆっくり休めることができたのではないでしょうか。4月の間、今まで体験したことのない環境の中で過ごし、心も身体も疲れていた1年生も、1年生を影で見守り励ましてくれた2・3年生もパワーを充電し、また笑顔でみぎわ館に戻って来てくれました。「おかえり!」と声をかけると「ただ今戻りました!」と元気な返事をしてくれた一年生。4月、初めてみぎわ館に足を踏み入れた時の緊張と不安でいっぱいだったあの様子は無く、「ただいま」と笑顔でみぎわ館に帰って来た姿を見て、寮が「ただいま」と思える存在になってきているのだと思うと嬉しい気持ちになりました。なんだか急に逞しくなったように感じると同時にこれからの寮生活での成長がまた楽しみになりました。

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 さて、約1週間あったゴールデンウィーク中、寮に残っている生徒たちのために様々な行事が行われました。寮に残った生徒たちも楽しく充実したゴールデンウィークが過ごせるようにと毎年様々な行事が企画されます。
 その中の一つがピクニック。今年も盛り沢山の内容でした。初めに胎内市のチューリップフェスティバルを訪れました。会場に到着し、一番初めに目に飛び込んできたのは、菜の花畑!しかも迷路になっています。迷いもなく迷路のスタート地点に集まる生徒たち。「先生、もう行っていい?」「早く行こう!」とみんなで列になり奥へ奥へと進んで行き、みんなでゴール。すると、その先には一面チューリップ畑が広がっていてまたまた感動。さらに小菅先生と森口先生がぽっぽ焼きを持って待っていてくれました。新潟といったらぽっぽ焼き。みんなで美味しく頂き大満足です。思わず笑顔がこぼれました。
0515_mi02 続いて向かった先は新発田市にある紫雲寺公園です。お昼の時間まで自由に遊ぶことに。アスレチックに登ったり、キャッチボールやバトミントンで遊んだり、トランポリンではしゃいだり。(後に小学生までしか乗れないことに気付きがっかりする男子寮の生徒たちでしたが……。)寮の中で発散しきれないパワーを出しきっていました。一番盛り上がったのが、大縄跳び!男女、学年関係無しにみんなで楽しめるって素敵だなあと思いました。
 たくさん体を動かせば、もちろんお腹が空きます。ピクニックのメインであるバーベキューも忘れてはいません。女子寮の生徒たちがおにぎりを作り、男子寮の生徒たちで炭をおこし鉄板を並べて……てきぱきと準備をする姿はさすがです。たくさんあったお肉もウインナーも、焼きとうもろこしもお好み焼きもみんなでペロッと完食です。お腹いっぱいになったところで、帰りに温泉に入り、心と身体を癒してきました。
 普段寮生が街に遊びに行けるのは週末の休日だけです。歩いて出かけられる所はコンビニぐらいしかありません。寮生にとって遠出をすることは何よりの楽しみなんだと改めて感じました。綺麗な花畑を見ては感動し、仲間と体を動かし汗を流し、寮という空間から外に出てのびのびと過ごす生徒たちの姿を見ることができた一日でした。(小林)

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礼拝のお話

~帰れる場所、自分らしく居られる場所~    B.M(3年)
 みなさんはゴールデンウィークをどのように過ごしたでしょうか。1年生にとっては初めての長期休みということで久しぶりに家に帰り、ゆっくり休んだり出掛けたりして有意義に過ごせたのではないでしょうか。
 私の家はここから車で30分という近い場所にあります。そのため今までの長期休みは家に帰り、部活は家から通って行っていました。しかし、今回のゴールデンウィークは部活の都合で帰ることが出来ず、寮生活3年目にして初めて寮に残っていました。ゴールデンウィーク中は毎日部活に行き、夜は友愛館で映画を観たり餃子パーティーをしたり、バーベキューをしたりしました。長期休みの寮はとても静かで、その時にしか出来ないことをするのでとても楽しいのですが、私はずっと家に帰りたいと思っていました。5月1日、私は鼻と喉がやられてしまい微熱が出ました。でも、次の日が大会だったので何とか乗り切りましたが結果は負けてしまいました。なので、私は部活の休みをもらい家に帰り風邪を治しました。家に帰ったおかげで気持ち的にも落ち着くことができたのです。
 皆さんにとって家とはどのような存在でしょうか。私にとって家とは精神的に落ち着く場所であり、私を一番理解してくれる母や大切にしてくれる父がいる大事な場所です。もちろん家が嫌いという人もいると思います。それでも家とは自分にとって一つしかなく、みんなが帰れる場所だと思います。さらに、自分らしく居られる場所ではないでしょうか。私も寮にいたからこそ家の大切さに気付くことができました。
 私たち寮生は、自分の家と寮という第二の家があります。第二の家、このみぎわ館もみんなにとって帰れる場所であってほしいと願っています。