2016年4月15日金曜日

光風館通信 2016年4月10日 第470号

< 2016年度スタート!ようこそ光風館へ!入寮ありがとう!! >

 さぁ、2016年度が始まりました。今年度は56名でスタートしました!ほとんどが4人部屋となり、毎晩ある各館礼拝の座席もギュウギュウに詰めて座り、その光景には圧倒されます。光風館が賑やかになるのは嬉しいことだし、新しい仲間を迎え入れることはさらに嬉しいことです。

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 今年度、光風館は新入生として49回生19名を迎えました。光風生は49回生の入寮を心待ちにしていました。49回生のみんな、入寮ありがとう!ここで“入寮おめでとう”ではなく“ありがとう”なのか?と、疑問を持つ光風生もいると思います。たしかにおめでたいことだし、“おめでとう”と言うことが一般的です。でも、私は光風館に49回生という新しい仲間が与えられたことに感謝すると同時に、47・48回生が大きく成長出来るチャンスを49回生が与えてくれると感じているからです。1年生を迎えて、上級生は積極的に1年生の名前や出身地を覚えたり、声を掛けたりしています。上級生が急に先輩らしく成長している姿やガチガチに緊張していた1年生が笑顔になる姿を見て、心から嬉しくなります。私は1年生の存在があるからこそ、2・3年生ひとり一人が成長していくと感じています。だから新入生に“おめでとう”よりも“ありがとう”と伝えたいのです。

 新年度が始まり1週間経ち、1年生のみんなはどういう心境でしょうか?入寮・入学礼拝、オリエンテーションキャンプと慌ただしい1週間が過ぎ、疲れている人もいるかもしれません。また「これからどんな楽しいことが待っているのだろうか!」と期待している人、「みんなとうまくやっていけるかなぁ…」という不安を感じている人もいることでしょう。正直に言うと、敬和生活は楽しいことばかりではありません。人間関係でうまくいかないことだってあるし、学校行事・寮行事で役割を任され、余裕が無くなることだってあります。でもその時こそ、自分自身が成長出来るチャンスだと感じてほしいのです。そして、そのつらい・しんどい・苦しい時にこそ、周りにいる仲間・先輩・教師を頼ってください。きっと自分の気持ちを聴き、寄り添ってくれるはずです。そして、お互いを支え合う関係がやがて“信頼出来る仲間”であることを実感することでしょう。そういう信頼関係をこの寮生活で築いてほしいと願っています。これからどうぞよろしく!(片岡)

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< のぞみ寮49回生対面式 >

0410_ko03 4月6日(水)夜、その日はのぞみ寮49回生対面式。上級生は、自己紹介する新入生の一言ずつに盛り上がる。その異様なまでの盛り上がりで友愛館が揺れているように感じました。
 連日のハードスケジュールにも関わらず、新入生の表情は柔らかくなっていました。対面式後、私が声を掛けると新入生は「そんなに緊張しなくなりました。」という言葉を返してくれました。私はこの言葉を聴いて、喜びを感じたのです。新入生が緊張せずに過ごせるということは、上級生が安心出来る雰囲気作りをしてくれているということ。新入生の入寮を心から喜び、上級生の働きに感謝です。
 その日の点呼時、声を出し過ぎたせいでガラガラ声の光風生が多数いたのは、言うまでもありません。(片岡)

 

 

 

< 礼拝のお話 >

「後輩の手本となるために…」            K.T(3年)山梨県北杜市出身

 実家の生活ではゲームしたり、ゴロゴロしたり、寝たりなどルールに縛られないで過ごしていました。しかし、寮での過ごし方は違います。寮では時間などのルールがあり、家とは違う生活リズムを送っています。寮の生活は時間に縛られたり、役割を任せられたりという集団生活をします。ですが、私は、その寮生活のおかげで時間を守れるようになりました。入学した時の私は、時間を守れず朝食に遅れたり、登校チェックを受けたりしていました。しかし、2年生になってからは「1年生の手本になる先輩になりたい」と思い、自分を変えてきました。今の自分は、後輩の手本になっているでしょうか?確かにまだまだ甘いところがあると思います。1年生の時よりも成績が落ちたり、お話でアゲインになったりしています。しかし、これから私は後輩の手本となるために、このようなことを注意しながら寮生活をしていきます。

 「自分は後輩の手本になっている」と自信がある人もいると思いますが、まだ自信を持てない人は1年生の手本となれるような寮生活を送ってみませんか?

 

 

「数学と役立たず」                 K.M(3年)新潟県三条市出身

 みなさんは数学という科目が好きですか?私は好きです。でも今回するお話は、あまり数学には関係ありません。みなさんはこんな言葉を聞いたことはありませんか?「数学なんて、いったい何の役に立つのか分からない。」おそらく聞いたことがあると思います。もしかしたら、言ったことがあるかもしれません。私はこの問いを聞くたびに、引っかかることがあります。「数学なんて、いったい何の役に立つか分からない」の“役に立つ”という部分です。私はいつも疑問に思います。なぜ役に立たなくてはいけないのか?

 役に立つものほど、意味や価値があると思われがちですが、私はそうは思いません。音楽や美術だって、言ってしまえば、役に立ちません。しかし、役に立たなくても、それらには意味や価値があります。そもそも「役に立つか。役に立たないか」と考えるのは、私たち人間だけです。私たちが意味を与え、価値をつけます。なので、新しく始まった新学期を意味のあるものにしていきましょう。