2016年3月14日月曜日

光風館通信 2016年3月13日 第468号

< 誕生日おめでとう! >

 2月28日(日)に1〜3月合同誕生会を開催しました。
0313_ko01 今回のリクエストは『美味しいパスタをお腹いっぱい食べたい』でした。そのリクエストに応えて「ベーコンとニンニクの芽のペペロンチーノ・明太子クリームのパスタ」を合わせて1.2kg作りました。いつも夜食で作っているパスタは1種類ですが、今回は2種類作ったので、いつもより時間と手間が掛かってしまいました。パスタは時間が経つごとに麺が伸びて、美味しくなくなってしまいます。ちょうど良い硬さに仕上げているので、急いで持って行き、写真を撮って「いただきま〜す!」と食べ始めるまで1分掛かったかどうか……。勢い良く食べ始めて、「美味っ!」とがむしゃらに食べていく1〜3月誕生者たち。ガツガツ食べていたのが少し落ち着いてきて、会話も増えてきました。「僕、ライトさんと同じ誕生日なんですよね〜いやぁ嬉しいっす!」と喜んでいたのは、K.T君(1年)。自宅学習期間を終えた3年生が帰寮した日に誕生会を開催し、久しぶりに3年生と会えたことを心から喜んでいました。3年生と一緒に過ごす時間が懐かしくもあり、3年生との別れが間近だから寂しくもあり、そんな雰囲気がありました。

0313_ko02 その時、一人が口を開きます。「二人は同じ誕生日なんですね。あれ?僕と同じ誕生日のTがいないっすよ……何しているんですかね?」と気付いて、また食べ始めていたのはM.K君(2年)。「あぁ!ホントだ!!」と声を上げ、私が急いで部屋まで見に行ったところ、彼は誕生会を忘れて爆睡していたのでした。
 翌日、「自由さん、誕生会を忘れてしまってすみません!本当にすみません!!」と謝り倒してくる彼に私も「こちらこそゴメンよ」とお互いが謝罪を繰り返しました。それは傍から見れば、ボクシングの試合で見るパンチの乱打戦のような“謝罪の乱打戦”に見えたのではないでしょうか。数日後、彼のためだけに明太子クリームのパスタに作り、喜んでくれた姿を見て、少しホッとしました。食べ終わった彼は、とても嬉しそうにして私のほうへ来ました。彼から「ありがとうございました!」との“感謝のワンツー・コンビネーション”をもらったのは、言うまでもありません。そんな素直な彼に私はノックアウトさせられました。
 これで光風生全員の誕生会が幕を下ろしました。この誕生会からいろんなエピソードが生まれましたね。1年で1回しかない誕生日は大切だし、その年にしか集まれないメンバーでお互いに祝うことが出来たら、幸せな時間になると信じています。光風生ひとり一人がそんな時間とお互いの存在を大切にしてほしいと願います。そして、何よりもみんなが喜んでくれたら、私は嬉しいです。また、来年度の誕生会を楽しみにしてください。(片岡)

 

 

< 部屋替え〜宝探しゲーム編〜 >

0313_ko03 2月21日(日)今年度最後の部屋替えをしました。今回は部屋替え発表を特別な方法で行いました。いつもは部屋割り表をホワイトボードに貼り、当てられた人が「○室の上から□番目の人」というように次の人を当てていき、自分や同室のメンバーが徐々にわかります。しかし、今回は違います。光風館内の至る所に名前と部屋番号を書いた紙を隠し、自分の名前を探しにいくような宝探しゲームのようにしました。行事委員のT.S君・S.M君(2年)にも協力してもらい、それぞれが知恵を絞ってなかなか見つからないところに隠していきました。公衆電話のおつりが出るところや談話室のリモコンの裏、ゴミ箱の蓋の裏やピアノの鍵盤、廊下にあったカルピスソーダの缶の裏など、様々なところに隠しました。他人の紙がどこにあるか教えることは禁止とし、私からのヒントのみとしたため、全員が見つかるまで40分程かかりました。全員が見つけ、ホールでそれぞれが顔合わせをした時には、今までにないくらい大盛り上がりをしました。
 今回の部屋は、新1年生を迎え入れるための部屋替えです。来年度はほぼ全てが4人部屋になります。新入生を気持ち良く迎え入れるためにも荷物整理を徹底してください。今まで以上に厳しくチェックするのでよろしく!(片岡)

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< 礼拝のお話 >

「挑戦して感じたこと」 S.R(1年)神奈川県綾瀬市

 僕は一月の入試労作をした時、ガッチガチな中学生を見て去年の自分を思い出しました。僕も今年の受験生同様、入試直前には緊張でぶるぶる震えていました。以前は「どうせ俺なんて……」とやる前から諦めていましたが、素晴らしい出会いがあり、僕は敬和への入学を決意しました。僕が中学生だったある日、父親から衝撃的事実を知らされました。「高校に入るには勉強しなきゃいけないぞ!」………焦りました。僕はそれまで勉強をしたことがありませんでした。とりあえず、オープンスクールで買った過去問を開きましたが、一問もわかりませんでした。でも、わかろうと努力したら、友達や先生が優しく教えてくれました。そのため無事合格することが出来ました。それは、それまで何もしてこなかった僕にとっては、初めての挑戦でした。

 敬和に来てからも似たような体験をしました。賛美歌発表会で僕はピアノを弾きました。ピアノは小さい時に習っていたのですが、真面目にやっておらず実力は素人でした。でも、僕のクラスにピアノを弾ける子がいなくて、賛美歌に一番詳しいという理由で僕になりました。しかし「お前には任せられない」と言われ、一時は降ろされましたが、友達が「そんなのおかしいだろ」と話してくれました。友達と話し、言いたいことは山ほどあったのですが、僕は喋る気力も無くて黙っていました。友達にいろいろ言われましたが、それが悔しくて頑張りました。その日から本番まで毎日ピアノを弾き、何も出来ない僕に周りの人は助けてくれたおかげで本番までには弾けるようになりました。

 みなさんも出来ないから諦めるのではなく、出来ないからこそ挑戦してみてはいかがでしょうか?頑張っていると仲間が助けてくれます。寮ってそういうところだと思います。お互い助け合いながら生活していきましょう。

 

 

 

「真似から得るもの」  I.K(1年)新潟県柏崎市

 私はモノマネが得意です。得意というより好きでした。モノマネといってもお笑い芸人のような人を笑わせるようなモノマネではありません。

 私は小学校3年から中学校3年の7年間野球をしていました。野球を始めた時からモノマネをしていました。モノマネの相手はプロ野球選手です。始めは大好きだったイチロー選手でした。そこから体が成長するごとに真似る相手は変わっていきました。長島茂雄のスローイング、T-岡田のノーステップ打法、マートンのバットコントロールなど……。

 小学校6年の頃でした。私の打撃フォームが完成し始めた頃でした。今思えば贅沢なフォームだったと思います。松井秀喜のような構えに、マートンのバットコントロール、運び、元西武の中島選手のフォロースルー。部分部分で様々な選手の真似をし、それを自分の体に合うように調整し、馴染ませていきました。そのフォームが完成した頃、試合でも結果が出て、市の選抜のチームに選ばれることが出来ました。私の自慢出来ることは選抜チームに選ばれたことや、モノマネが出来ることではありません。いい結果が残せるよう何度も選手のフォームを勉強していたことだと思います。

 モノマネは簡単に出来ることではありません。しかし、良い人や良い存在の真似をするだけで結果はついてきます。私で言う良い人はプロ野球選手でした。みなさんも憧れの人、なりたい人などいると思います。こののぞみ寮・光風館の中にもそのような存在がいると思います。例えば部屋がきれいな人、毎日勉強をする人、早寝早起きで朝ご飯に遅れない人など、挙げたらきりがないほどそのような見習う存在が溢れています。光風館のみんなはひとり一人に良いところがあります。それをみんな真似し合えば、より良い寮生活を送れると思います。寮生ひとり一人をよく見て、良いところは真似をし、悪いところは注意し合う、そのような寮生活になるようしたいです。

 

 

 

「嘘をつきすぎると……」 K.Y(1年)新潟市西蒲区

 みなさんは嘘をついたこと、または嘘をつかれたことはありますか?たぶん、嘘をついたり、嘘をつかれたりしたことがあると思います。もちろん、僕もあります。

 では、人はなぜ嘘をつくのでしょうか?人が嘘をつく理由は、大きく分けて7つあります。相手のためを思ってつく嘘、その場から逃れたいからつく嘘、嘘をついていることに本人も気付いていない嘘、はじめは嘘をついていないつもりが結果として嘘になってしまう嘘、楽しさからくる嘘、悪意のある嘘、その他の嘘があります。

 僕の経験上、人に嘘をつくと良くないことが起こります。それは相手に嫌われることと信頼を失うことです。昔、ほんの小さな嘘をついてしまったことで、友達とケンカをしてしまったことがあります。また、そのほんの小さな嘘が段々と大きな嘘になり、取り返しのつかない嘘になってしまい、周りの人にたくさん迷惑をかけたこともありました。この時、嘘をついたことをとても後悔しました。このように、嘘をつきすぎるとその人の信頼を失い、人間関係が壊れてしまい、相手を傷付けてしまうことがあります。

 みなさんも嘘をつく時は、注意してみてはどうでしょうか?