2015年11月19日木曜日

のぞみ通信 No.214(2015年11月18日)

「のぞみ寮と共に」              寮長 信田 智

 初代校長太田俊雄先生に求められて、敬和学園の11年目より宗教主任として赴任し、敬和と共に今まで歩んできました。最初の1年、近くの松浜に住んでいましたが、妻の病気が明らかになり、6カ月間入院し、退院したばかりの時に太田校長が訪ねて来てこられ、「校内に住んで寮生のことも見てほしい」と頼まれました。妻が退院したばかりで、「そんな無茶なことを」と思いましたが、校長の伏しての願いを断るわけにもいかず、2年目から校内に住むことになり今日に至っています。

 しばらくは三井寮長がいたので、直接寮に関わることはなかったが、三井寮長が退職された後、太田校長が寮長となり、2年間私は宗教主任をしながら寮長代行として寮の責任を担った。その頃の寮はまだ寮の体制も確立しておらず、本館(現在のみぎわ館)に男女が生活していた。本館、めぐみ館、別館(旧幼稚園舎を改装した部屋)との間で寮生の館移動も行われていた。また、当時は上下関係が厳しく、寮生は先輩の不条理とも思われる言動に耐えることも寮教育であると、自分に言い聞かせて寮生活をしていたように思う。

 当時掲げた寮の標語が「快眠 快食 快便(勉)」に象徴されるように、安心・安全・快適な寮生活を第一とした。そして、私は学校の教師を総動員し、寮生一人一人から寮生活の現状について聞き取りをすることにした。更に上下関係の正常化を図るために、上級生から下級生に対する一切の強要を差し止めた。上級生の反発は強かったが、責任をもって寮を改革することを約束し理解してもらった。そして、堀川寮長に引継ぎをした。

 もう一つ、「キリスト教の学校に入学したのに、寮にはキリスト教の香りが何もない。」と、二人の寮生が訴えてきたので、「よし!今日から祈祷会を始めよう」と提案し、その日から毎日我が家で祈祷会を始めた。それが安定してきたので週2回にし、やがて、そのうちの1回は生徒たちで自由に行いたいと申し出があって、週1回を我が家で行うことに定着した。寮の体制も整い、キリスト教の香りも漂い始めたのと、寮生も寮内でいろいろな活動をするようになり、忙しくなってきたので、この祈祷会は10年間続けたところで区切りをつけることにした。

 その間に、堀川寮長が退職し、次には角田寮長が決まっていたのだが、角田先生がどうしても1年間は前任地を離れられない状況になり、急きょ、私はまたしても1年間、宗教主任と寮長を兼務することになった。角田寮長の次には、中島寮長(初めての女性寮長)が来られたが、任期の途中で辞任されたため、半年間、小西副校長が寮長を兼務することになった。

 その後今度は、榎本校長の辞任、小西副校長・兼寮長の校長就任に伴い、榎本・小西両先生に説得され、宗教主任を辞して寮長に専念することになった。それから13年間、良き同僚に支えられて今日に至っている。一つ一つの出来事の中に、見えざる主の確かな導きの有ったことを深く覚え感謝しています。

 

 

 

寮生リレー通信  (第125回)

 

 今回の寮生リレーは、各館の新ブロック長から今年度の館テーマについて、原稿を依頼しています。日曜日の全体礼拝で話した内容のものです。めぐみ館ブロック長のTさんには、のぞみ寮全体のテーマについても全体礼拝で話していただきました。

 

のぞみ寮テーマ「BREAK WALLS~新しい出会いそして絆~」

めぐみ館ブロック長 T.M(新潟県長岡市)

 今年の、のぞみ寮テーマは、「BREAK WALLS~新しい出会いそして絆~」です。このテーマには今私たちがそれぞれに感じている壁を壊し、新しい出会いをしていこう!そしてその出会いで絆を深めていこうという意味が込められています。

 テーマ決めの運営委員長会議でどのようなのぞみ寮にしていきたいかを話し合いました。その中で各館の中のつながりだけでなく、のぞみ寮全体のつながりを深めていきたいという意見が出てきました。そしてのぞみ寮のみんなでつながっていくためにはどうしたら良いのか考えていくうちに“BREAK WALLS”いう言葉が出てきました。“BREAK WALLS”とはご存知の通り、「壁を壊す」という意味です。もちろん今のこの寮生活に壁なんて感じていない方はたくさんいると思います。ですが、一人でも壁を感じているという人がいたら全体としてのつながりは生まれないと思うのです。

 例えば同じ館ですごしているのに、その人自身のことをあまり知らず、その人が何を考えているか分からず、壁を感じたという経験はありませんか?新旧ブロック長の引き継ぎの運営委員長会議で旧ブロック長の方から「私たちは、一度腹をくくったミーティングをしてそこから変わっていった」という話を聞きました。腹をくくったミーティングとは、自分の本当の気持ちを隠さず、その思いをぶつけることだと思います。このように勇気を出して一歩踏み込むことで見えてくるもの、新しい出会いがきっとあります。その出会いは、自分自身を深めていくことにつながっていくと思います。

 私たちは、こののぞみ寮で寮生という貴重な経験をしているのですから、人とのつながりを大切にし、時にはぶつかり、時には笑い、時には助けあいながら絆を深めていきましょう。

 

めぐみ館テーマ「360°斜め上」

 めぐみ館のテーマは、「360°斜め上」です。これだけ聞いても全く意味がわからないと思います。私たちはこのテーマに大きく2つの意味を込めました。このテーマを決めるにあたってどういうめぐみ館にしていきたいか話し合いを重ねました。そこで出てきたのは、家族のようにあたたかい、思いやりがある、前向き、というキーワードでした。次にこれらのキーワードをもとに、どうしたらこのような館にしていけるか考えた時に、たどりついた言葉が「360°斜め上」でした。

 斜め上には「前向きに進んでいこう!」という意味が込められています。私たちはミーティングを重ねるうちにあることに気付きました。それは、問題点を挙げるだけ挙げてそこからどうしたら改善されるのか、という所まで考えていないことが多かったということです。より居心地の良いめぐみ館にしていくためには、問題点に目を向けることだけでなく、前向きに先のことを考えていくことが、今の私たちには必要なことだと考えました。そしてただ前を見ていたら周りが見えなくなってしまうのでは?という意見があり、「周りもよく見よう」ということから“360°”という言葉が生れました。周りをよく見て生活をしていれば、仲間が困っている時、悩んでいる時、それに気づいて声をかけてあげることができます。家族のように温かく、思いやりがある館にしていくためには、一人一人がお互いのことを思い、考え助け合っていくことが大切だと思います。

 私は、寮生活で大勢の人と共に生活をするからこそ、自分と向き合うことができると思っています。色んな人がいて、考え方も人それぞれです。だから時にはぶつかり合い、傷つくこともあるかもしれません。ですが、それは自分にとって大切な経験となっていくのではないでしょうか。

 この3年間の寮生活で色んな人との関わり、様々な考え方に触れるそのことがこれからのみなさんの豊かな人生の歩みにつながっていくことを願っています。

 

 

 

大望館テーマ「運命のいたずら大望館。あれ、お前帰ってきたの?おかえり!ただいま!」

大望館新ブロック長 S.T(福島県会津若松市)

 みなさんは「自分たちはこういう学年だ」と明確に人に伝えることができるでしょうか?今回、礼拝のお話をさせていただくにあたり、「大望館47回生はこういう学年だ」とみなさんにお伝えしようと思いました。ですが、僕にはこの学年を一言にまとめて説明することはできませんでした。

 この学年には個性があり過ぎるのです。みんながまとまってとてもいい雰囲気の時もあれば、雰囲気の悪いときもあります。意見がたくさん出るときもあれば、あまりでてこないときもあります。この他にも様々な状況があり、とてもこの学年を一言でまとめるなんてできません。しかし、僕らにも共通していることがあります。それは寮にいる時の安心しきった顔です。まるで自分の家の様に過ごしています。

 そんな僕らの今年のテーマは……「運命のいたずら大望館。あれ、お前帰ってきたの?おかえり!ただいま!」です。運命のいたずらというのは、僕たちの中の一人が「俺らがこうして集まったのも運命のいたずらだ」と発言し、それを一同が若干引きつつも納得したことからテーマになりました。この会話の部分は、いつ帰ってきても受け入れる、受け入れてくれる家の様な温かさを表現したものです。

 このテーマは、一人ひとりが大望館を自分の家の様に、そしてお互いを家族の様に感じ合いながら関わっていくことが出来るように、と大望館47回生全員で決めました。ミーティングの時に偏った意見になってしまったり、守れないルールがあったりと、僕も含めてですが、課題は多いです。ですが、この学年にしか出せない色があり、この学年でしかできないことがあると僕は思います。そして、課題はすべて一人ひとりが家族の様な関係を築くためのものです。

 これからきっと僕らにはいくつもの困難が襲いかかってくると思います。それを助け合いながら乗り越え、家族の様な絆の強い館になりたいと思います。また運命のいたずらによる出会いを大切にしながら、大望館全体でより良いものとしていこうと思います。 

 

 

 

みぎわ館テーマ「ニュースーパーみぎわシスターズ」

みぎわ館新ブロック長 N.Y(東京都世田谷区)

 みぎわ館の新しいテーマは「ニュースーパーみぎわシスターズ」です。これはみなさんご存知の、ニュースーパーマリオブラザーズというゲームのタイトルを真似したものです。このテーマには様々な思いを込めています。ニューには、女子寮だからルールが厳しいというイメージが嫌だという意見や、新しいことに挑戦していきたいという想いが込められています。シスターズには、家族のように仲が良くて、言いたいことは言い合える、ケンカもするけど仲直りできる関係になりたいという想いです。

 このテーマを決める時、まずどんな館にしていきたいのかということをみんなで話し合いました。そこで出たことは、楽しくて、安心できて、ルールに縛られない明るい館にしたいなどが出ました。これからこのテーマに沿っていけるよう、みぎわのみんなと頑張っていこうと思います。

 

 

 

光風館テーマ「友に学び、共に学ぶ」

光風館新ブロック長 U.J(新潟県燕市)

 みなさんの学年や寮は、どんな雰囲気ですか?みなさんは、のぞみ寮生として学年にどう向き合っていますか?「自分から変えてやる」って意気込んでいる人や「自分は周りに任せる」っていう人、まだ学年に馴染めていない人もいるかもしれません。

 僕たち光風館47回生は、ミーティングをすることが得意ではありません。意見を聞いても活発に意見が出るどころか、静まり返ってしまうことが多々あります。そのほかにも、入学当時から先輩方に挨拶や敬語など、基本的なことを怒られてばかりいました。しばらくしたら寮生活に慣れてきて、そんなことは当たり前に出来るようになると思っていました。しかし、僕たちは一向に変わることが出来ずに、今でも注意されることがあります。

 そんな僕たちがこの先の光風館を引っ張っていくと気が付いた時、今のままではダメだと思いました。そう感じた僕は、みんなにそれぞれがどう変わらなければいけないか、考えてもらいました。「もっと周りとコミュニケーションを取っていきたい。最上級生となるにあたって、もっと自覚を持って行動していきたい」などの意見が出ました。これを踏まえて、この寮をどうしていきたいのか、光風生に問いかけました。そしたら「明るく元気な館にしたい。キレイな館にしていきたい。それぞれが思いやりを持って協力していきたい。」などが出た中で、「普通にご飯を食べて、普通に寝て、普通に暮らしていきたい」と言う人がいました。しかし、ミーティングを聞いていた片岡先生がこう話しました。「のぞみ寮は普通に暮らすだけではなく、それプラス学ぶ場所にしてほしい。」そのことが、頭に残っていたのか、他の日のミーティングの時に“学ぶ”という言葉が出てきました。こうして、決まった光風館の新テーマは『友に学び、共に学ぶ』です。

 明るく元気な館にすることやキレイな館にすることは、一人では絶対に無理です。周りと協力していかなくてはなりません。その周りとは、一番身近にいる友や一緒に生活している仲間です。その友から自分に足りないところのヒントをもらったり、互いに高め合ったりしていこうという意味や想いがこのテーマに込められています。これが僕らの目指している光風館です。

 しかし、この友という存在は光風生だけを指しているわけではありません。今、目の前にいるみなさんも僕にとっての友です。そして、みなさんにとっても周りにいる同級生や先輩・後輩も友です。のぞみ寮全体のテーマである「BREAK WALLS ~新しい出会い、そして絆~」を憶えて、学年の枠・各館の枠を超えて、周りの人との関わりを大切にしていきましょう。そして、目の前にいる友とお互いを高め合い、こののぞみ寮を共によりよいものにしていきましょう。

 

 

 

『のぞみ寮にはブロック長をはじめ、礼拝委員会、食事委員会、生活規律委員会、整美委員会、行事委員会、リサイクル委員会と6つの委員会があり、館運営の中心に携わっています。ここに各館の一年生の代表になる副ブロック長が加わり、のぞみ寮運営委長員会が開かれます。運営委員長会では、寮祭や、のぞみ寮クリスマスなど寮の行事等について話し合われ、寮生が主体となった行事が企画・運営されています。各委員会のテーマを紹介させて頂きます。』

 

1118_no01*各委員会委員長とテーマ

生活規律委員会

「己を律して日々成長、これ即ち寮生活なり」

 

礼拝委員会

「耳をすませば ~あなただけの音色~」

 

整美委員会

「ちりも積もれば山となる ~enjoy the clean~」

 

行事委員会

「行事から出会いへ ~今しかできない青春を~」

 

食事委員会

「愛と感謝を忘れず もりもり ワッショイ たのしく食べよう」

 

リサイクル委員会

ズムにのって イコ-のテンションで マからできる リーン計画 ンルンリサイクル」

 

 

 

寮体験プログラム

 10月25日(日)~10月30日(金)に寮体験プログラムを行いました。通学生の希望者が寮を体験してみる、寮生が新しい刺激を受けるという企画です。今年は男子6名、女子3名の計9名が来てくれました。毎年この寮体験の経験から入寮を希望し、新たに寮生になった仲間がいます。各館の体験者から1名ずつ原稿を書いてもらいました。

 

「寮体験を終えて」      S.T(大望館体験:新潟市北区)

 今回僕は大望館にお世話になることになりました。僕の友達には寮生が多く、寮の色々な話を聞いていて、前々から寮生活に憧れていました。

 僕は寮体験をする前に先輩や後輩との関係が上手くいくかとても不安でした。けれど風呂に入ったり部屋で話しているうちに、全く関わりのなかった先輩や後輩と仲良くできて、とても嬉しかったし楽しかったです。

 それと僕が寮体験期間中にハロウィンイベントがありました。障害物リレーなどをしてとても楽しかったです。そのハロウィンイベントは全て生徒で計画していたということを聞いて、驚いたし凄いと思いました。かなりの大人数でワイワイしながらイベントをしたり、夜部屋で寝るまで話したり、これは寮生としていることでしか味わえない楽しみだと思いました。楽しい事だけではなく、寮では洗濯や掃除や礼拝など大変なこともありましたが、またそれも寮で学べることなんだなと思いました。

 今回楽しめたことと学べたこと、これは皆さんなしでは経験できなかったことなので皆さんにとても感謝しています。この経験を普段の生活で生かしていきたいと思います。        

 

「狭い世界から広い世界へ」 I.H(光風館体験:新潟県村上市)

 私が寮体験を通して感じたことは、寮のチームワークの凄さです。私自身、父から「寮生活は縦社会。寮の規律は厳しい」と聞いていました。実際厳しかったけれど、寮の先輩と同学年の友達に助けてもらい、有意義な時間を送ることが出来ました。先輩たちが優しかったおかげで、とても気楽に寮生活を送ることが出来て、とても良かったです。

 次に、寮にはいろいろな人がいて、狭い世界にいた自分を広い世界に追い出してくれたような気がしています。学校自体も“自分探し”と言っているように、寮では学校とはまた違う自分を探せたような気がします。

 最後になりますが、私は寮体験をして良かったと思いました。なぜなら、たくさんの先輩にいろいろなことを教わって、良い意味で自分を鍛えられたと思ったからです。ありがとうございました。

 

「寮体験を終えて」     N.K(みぎわ館体験:新潟市東区)

 私は寮生に友達が多くいたので、最初は興味本位で寮体験に申し込みました。行く前から、寮生の話を聞いていたので、ウキウキしながら楽しみにしていました。

 日曜日の4時、みぎわ館に入寮してドキドキしながらTさんとFさんの14室に入りました。寮生はこんな生活をしているのかと、見るものすべてが新鮮でキョロキョロしながらTさんの説明を聞くのに必死でした。1番ビックリしたのはドアを開ける度、洗面所に行く時に「失礼します」と言う事です。他にも色々言う事が決まっていて最初は戸惑いました。ですが、慣れてくると自然と言えるようになり、寮生の方に「K、溶け込んでるよ」と言ってもらえたのが嬉しかったです。それにこの1週間はいろんなことがありました。日曜日は半年に一回の避難訓練、月曜日はみぎわ館での歓迎パーティー、水曜日はハロウインパーティー、木曜日にはムーンライト作りをして盛りだくさんで、本当に楽しむ事ができました。寮でしかできないことを沢山させて頂きました。

 家では一人の時の方が多いので、いつでも人と一緒というのが新鮮で、とてもいい経験になりました。寮生になりたくなったので、帰ったら親に相談してみます。ありがとうございました。

 

「寮体験から感じたこと」 W.M(めぐみ館体験:新潟県関川村)

 5日間の寮体験に参加しました。寮体験に参加した理由は、通学に時間がかかり、これからやってくる冬の時期には目がくらむほどの大雪が私の地域では降り、電車も止まってしまうほどの不安があるのと、寮生活とはどういうものなのだろうと気になったからです。

 寮体験を通して、寮ですごしていく上でのマナーや、時間の厳しさを経験することができました。誰かとすれ違ったときや、洗面所やお風呂に入る前など様々なあいさつがあり、教えてもらったあいさつやマナーなど忘れないようにメモをとる日が続きました。あいさつの他にも、夕礼拝やお風呂、食事時間も決まっており時間に遅れないように急ぐ日が続きました。

 「寮の人たちは毎日しているんだぁ~」とひたすら心の中で驚いていました。また始まったばかりの頃は、家を離れた心細さとさみしさ、寮生活でうまくやっていける気がしないというネガティブ思考でひどく落ち込んでいました。そんな時に、私に寮生活を進めてくれた友人たちから「まだ始まったばかりじゃん。最初からすぐにいろいろできるわけないよ。私たちだってそうだったし。私たちも一緒にいるから、一緒にがんばろう!」「Mが落ち込んでいると私たちだって落ち込むよ」と声をかけてもらいました。私はその言葉をかけてもらった時、心にまとわりついていた暗い気持ちが一気に消え、心が軽くなりました。そして、人の言葉で救われるということはこういうことなんだと実感することもできました。その後は、教えてもらったあいさつやマナーをがんばって覚え、身につけることができました。

 寮体験最後の夜でしたが、「歓迎会パーティー」をしてくださいました。お茶を飲んだり、ケーキを食べたりしながら自己紹介をしていきました。その都度いろんな人から「早く寮においで!」「寮は楽しいよ!」「来週から寮においで!」と少し強引!?でもとてもうれしい言葉をかけてもらいました。この時に皆さんの温かさや、やさしさを感じました。最初は「家に帰りたい」と思っていたのに、日にちを重ねていく度に「寮から離れるのは少し心細いなぁ~」と思っていたことに気づきました。私は、まだ入寮はきちんと決めていませんが、今回の寮体験を通して素敵な経験ができたことを心から感謝しています。本当にありがとうございました。

1118_no02 1118_no03

(寮体験歓迎行事の景品争奪戦。群がる男子と譲り合う女子)

 

 

 

寮務教師からひとこと

 落ち葉が風に舞い、顔をあげても地面に目を落としても、美しい彩りに目も心も癒される敬和の秋となりました。敬和の労作畑からもたくさんの実りを収穫でき、毎日のようにみんなでそれらを頂いている日々です。

 寮では世代交代を経て、それぞれが新しい役割を担い、意欲的に取り組んでくれています。各館、またのぞみ寮全体でも、出会う場・共に生きる場としてどうあるべきか、様々な話し合いが行われています。また、3年生は自分の人生をどうつくっていくか、進路に向き合い試行錯誤しています。彼ら・彼女らの成長のひとつひとつが、今まさにこの時だと感じます。神様の守りの中で、寮生の「今」が大きな実りとなりますように!

めぐみ館担任 会田咲